2006年 03月 08日
ショーグンの怪我
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GAME AND MMAさんで拝見した情報によると、先日のPRIDE.31にて発生したショーグンの怪我に関してFullContactFighterに情報が掲載された模様。それによると怪我は肘の骨折及び肘の全ての靭帯断裂。先日の記事で「怪我は予想より軽かったとの噂が流れており」と書いたが、完全にそれを裏切られる形となった。情報によると、ショーグンの肘の外科手術の必要性と、その場合は回復期間に約6ヶ月が必要とされるのではないか、との観測が伝えられている。ショーグンは若いので、回復が標準かそれより速い可能性は高い、とも書いてあるが、いずれにせよ長期化は必至。外科手術を行うかどうかはまだ決定しておらず、スポーツ医学の専門家が決定を下すとの事だが、これは確実に行われると見て良いだろう。
靭帯とは関節の間や周囲に存在する繊維性の組織で、骨と筋肉を繋ぐ、関節を補強する、あるいは関節が過度に動かないように保護するのがその役割だ。損傷した場合の修復方法として、手術による処置とギプスなどによる保存的処置の二通りが取られる。今回のショーグンの怪我だが、情報には「肘の全ての靭帯」とある。肘周囲の全ての靭帯とはただ事では無い。一般的に靭帯断裂に対する手術の必要性は損傷の度合いに因るとされるが、ここまで大きな損傷だと保存的処置のみでは回復に不安がある。保存的処置とは、損傷部を動かないように固定し、人体が備える自然治癒力による回復を期待するものだが、癒合不全、つまり元通りに上手い具合にくっつかないケースが有る。靭帯断裂には断裂、裂離、裂離骨折の3通りのパターンが有るが、その中の裂離と裂離骨折は保存的処置による修復のみでの完全な回復は困難とされる。
今回のショーグンの怪我がどのケースに当てはまるのかは分からないが、例え保存的処置による回復が可能だとしても、プロの格闘技という過酷な競技へと復帰する事を考慮すると、外科手術を施し、完全な回復を望むべきであろう。仮に手術を行わずに回復したとして、肘関節に不安定・不完全な状態を残してしまったなら、選手生命にも係わる問題となる。
そして最後に触れておきたいのだが、後遺症について。靭帯の修復は完了したとしても、関節にダメージが残ることが考えられる。例えば全力を出すと痛む、関節が不安定になるなど。関節が不安定になるとは、関節周辺の組織の締まりが悪くなり、効率的な力の伝達が阻害される状態のことを指す。また軟骨に関する故障を後々になってから誘発する可能性も有る。そしてここまで大きな怪我をしてしまうと、回復後に以前の通りに動かすのが怖いといった精神的な後遺症もあるかもしれない。人間の体は機械とは違い、故障した箇所を修理すれば元通りになる、と言う訳には行かないのだ。それは現役選手の多くが、自分の体に抱える怪我と戦いながらリングに上がり続けていることでも分かる。
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靭帯とは関節の間や周囲に存在する繊維性の組織で、骨と筋肉を繋ぐ、関節を補強する、あるいは関節が過度に動かないように保護するのがその役割だ。損傷した場合の修復方法として、手術による処置とギプスなどによる保存的処置の二通りが取られる。今回のショーグンの怪我だが、情報には「肘の全ての靭帯」とある。肘周囲の全ての靭帯とはただ事では無い。一般的に靭帯断裂に対する手術の必要性は損傷の度合いに因るとされるが、ここまで大きな損傷だと保存的処置のみでは回復に不安がある。保存的処置とは、損傷部を動かないように固定し、人体が備える自然治癒力による回復を期待するものだが、癒合不全、つまり元通りに上手い具合にくっつかないケースが有る。靭帯断裂には断裂、裂離、裂離骨折の3通りのパターンが有るが、その中の裂離と裂離骨折は保存的処置による修復のみでの完全な回復は困難とされる。
今回のショーグンの怪我がどのケースに当てはまるのかは分からないが、例え保存的処置による回復が可能だとしても、プロの格闘技という過酷な競技へと復帰する事を考慮すると、外科手術を施し、完全な回復を望むべきであろう。仮に手術を行わずに回復したとして、肘関節に不安定・不完全な状態を残してしまったなら、選手生命にも係わる問題となる。
そして最後に触れておきたいのだが、後遺症について。靭帯の修復は完了したとしても、関節にダメージが残ることが考えられる。例えば全力を出すと痛む、関節が不安定になるなど。関節が不安定になるとは、関節周辺の組織の締まりが悪くなり、効率的な力の伝達が阻害される状態のことを指す。また軟骨に関する故障を後々になってから誘発する可能性も有る。そしてここまで大きな怪我をしてしまうと、回復後に以前の通りに動かすのが怖いといった精神的な後遺症もあるかもしれない。人間の体は機械とは違い、故障した箇所を修理すれば元通りになる、と言う訳には行かないのだ。それは現役選手の多くが、自分の体に抱える怪我と戦いながらリングに上がり続けていることでも分かる。
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by moonemblem
| 2006-03-08 16:54
| PRIDE