2006年 04月 06日
秘伝を求めて
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昨日職場に泊まり込んだ際、息抜きにネットでニュースを見ていたらこんなものを発見した。Yahoo! JAPANのトピックスに出ていたので、ご覧になった方もいるかもしれない。ニュースの一部を抜粋する。
Yahoo!ニュース <シンガポール武道家一族>空手家探し青森の雪山へ
青森県西目屋村の白神山地近くで4日夜、シンガポールから来日した中国系武道家一族ら13人のうち男性3人が雪道に迷い、5日未明に県警弘前署に保護された。一行はシンガポールで道場を経営していた武道家の遺族らで「青森の山中で修行する空手の伝承者に会えとの遺言を受け、伝承者を探しているうちに道に迷った」と説明しているという。(中略)事情を聴いたところ、亡くなった武道家はシンガポールで空手などを教えていた。しかし、2人の息子は武道に興味がなく、道場にあった「空手の秘伝書」も弟子の一人に盗まれてしまった。後継ぎ問題に苦慮した武道家は死の間際、「青森県の相馬村に極真空手の伝承者がいる。彼に会い、秘伝書を譲り受けてほしい」と遺言したという。
他人の不幸をネタにするというのも不謹慎なので、最初は見なかったことにしようかとも思ったのだが、やはり余りにインパクトの有る内容に無視できなくなった。このニュースをまず最初に見て思った事が、突っ込みどころが多過ぎてどこから突っ込んで良いのか分からないという事だ。一つ一つ挙げていくと、
①青森の山中で修行する空手の伝承者とは何なのか
②空手の秘伝書とは一体何なのか
③素人は雪山に入らないように
④結局、道場の後継ぎはどうするのか
しかし、最後の極真の支部長のコメントが身も蓋も無い。
⑤旧相馬村に道場は無い
わざわざシンガポールからやって来た一行の希望を打ち砕く、容赦の無い一言だ。もっとも、嘘を付く訳にも行かないだろうが。何だか書いていて切なくなってきた。それにしても亡くなった人の遺言とは言え、この一行の熱意には頭が下がる。その上、来日した13人の中の10人は身内でも何でも無いただの近所の人らしい。日本の都会では既に失われた、互助の精神と言うものか、それが彼ら一行を支えているのだろうか。このような不確かな話で外国まで一緒に同行して手助けするというのは、なかなか出来ることではない。しかも、そのような人が10人も。あるいは亡くなった武道家は、周囲の人に慕われていたのかもしれない。このニュースを見て思わず突っ込んだのも確かだが、心が温まるような思いがしたのも確か。もしこのブログを読まれた方で、何か機会が有るならば、是非彼らに援助の手を差し伸べていただきたい。
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青森県西目屋村の白神山地近くで4日夜、シンガポールから来日した中国系武道家一族ら13人のうち男性3人が雪道に迷い、5日未明に県警弘前署に保護された。一行はシンガポールで道場を経営していた武道家の遺族らで「青森の山中で修行する空手の伝承者に会えとの遺言を受け、伝承者を探しているうちに道に迷った」と説明しているという。(中略)事情を聴いたところ、亡くなった武道家はシンガポールで空手などを教えていた。しかし、2人の息子は武道に興味がなく、道場にあった「空手の秘伝書」も弟子の一人に盗まれてしまった。後継ぎ問題に苦慮した武道家は死の間際、「青森県の相馬村に極真空手の伝承者がいる。彼に会い、秘伝書を譲り受けてほしい」と遺言したという。
他人の不幸をネタにするというのも不謹慎なので、最初は見なかったことにしようかとも思ったのだが、やはり余りにインパクトの有る内容に無視できなくなった。このニュースをまず最初に見て思った事が、突っ込みどころが多過ぎてどこから突っ込んで良いのか分からないという事だ。一つ一つ挙げていくと、
①青森の山中で修行する空手の伝承者とは何なのか
②空手の秘伝書とは一体何なのか
③素人は雪山に入らないように
④結局、道場の後継ぎはどうするのか
しかし、最後の極真の支部長のコメントが身も蓋も無い。
⑤旧相馬村に道場は無い
わざわざシンガポールからやって来た一行の希望を打ち砕く、容赦の無い一言だ。もっとも、嘘を付く訳にも行かないだろうが。何だか書いていて切なくなってきた。それにしても亡くなった人の遺言とは言え、この一行の熱意には頭が下がる。その上、来日した13人の中の10人は身内でも何でも無いただの近所の人らしい。日本の都会では既に失われた、互助の精神と言うものか、それが彼ら一行を支えているのだろうか。このような不確かな話で外国まで一緒に同行して手助けするというのは、なかなか出来ることではない。しかも、そのような人が10人も。あるいは亡くなった武道家は、周囲の人に慕われていたのかもしれない。このニュースを見て思わず突っ込んだのも確かだが、心が温まるような思いがしたのも確か。もしこのブログを読まれた方で、何か機会が有るならば、是非彼らに援助の手を差し伸べていただきたい。
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by moonemblem
| 2006-04-06 23:12
| 雑記