2006年 04月 10日
PRIDE 武士道-其の拾- 感想 (下)
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今日の深夜2時半頃に仕事から帰ってきてテレビを点けたら、偶然PRIDEの地上波放送がやっており、近藤がバローニにKOされているシーンがいきなり映し出されて暗鬱な気分になった。
第六試合
パウロ・フィリオ ○-× ムリーロ・ニンジャ
判定 3-0
フィリオは前評判通りの強さを発揮、特に押さえ込みでは上手さを見せ付けた。最初はニンジャが良く動くので苦労していたようだが、逃げようとしても喰らい付き続けるしつこさは特筆もの。途中でニンジャが失速してからは完全に試合を支配したが、ニンジャに関しては事前の懸念が的中した。中盤で急激にスタミナが切れて動きが悪くなったが、まるで別人の試合を見ているかのようだった。やはり無理な減量の影響と見て間違いは無いだろう。今後もウェルターに参戦することを考えているらしいが、適正体重を考えるとやはり厳しい。本来持っている能力が発揮できないのならば、一日も早くミドルに戻るべきだろう。フィリオはパワーと技術を併せ持っており、打倒ヘンダーソンの最有力候補で間違い無い。
第七試合
郷野 聡寛 ○-× キム・デウォン
1R 9分 腕ひしぎ逆十字固め
序盤、コーナーで連続でパウンドを受ける郷野の姿を見て少し焦ったが、その攻撃を受けている郷野が落ち着いて対処していたので安心して見る事が出来た。試合後のインタビューで郷野は展開に満足していなかったようだが、自分の評価は逆。あれだけ一方的に攻め続けられた状態を凌いだことで、郷野のディフェンスを再評価した。格闘技においては攻撃側が判定で評価されるが、そもそも相手の攻撃を一方的に受け続けてそれを防ぎきるというのは、相手よりも実力が有る事の証明とも言える。キムはグラウンドで下になってから何も出来ず、経験と対応力の無さを露呈。
第八試合
フィル・バローニ ○-× 近藤 有己
1R 25秒 KO
正面からの殴り合いでは、やはりパワーの有るバローニに分が有るとは言え、ここまであっさり近藤が敗北するとは完全に予想外。ヘンダーソン戦や中村戦は微妙な判定の末の敗戦だったが、今回は言い訳も出来ない。階級を落とした結果がこれでは、ファンも本人も納得できないだろう。PRIDEのリングではなかなか結果を出せないまま出場してきたが、勝利を求められたこの試合で完敗してしまっては、そろそろ厳しくなってくるか。近藤は聞くところによると、海外にトレーニングに行くらしいが、国内では自分よりも実力で勝る相手との練習の機会も少ないであろうから、より良い練習環境で一回り大きくなって帰って来て貰いたい。
第九試合
美濃輪 育久 ○-× ジャイアント・シルバ
1R 2分23秒 TKO
この試合に美濃輪が勝ったからと言って、無差別級GPに出場しても良いという事にはならないと思うが。最初から美濃輪を無差別級GPに出場させる口実として設定された試合なのか。ただ、この日の武士道に限った話で見るならば、美濃輪が勝って会場が盛り上がったという事で良しとしたい。
第十試合
ダン・ヘンダーソン ○-× 三崎 和雄
判定 3-0
実況が必要以上に三崎に肩入れしていた為、視聴していて感じが悪かった。日本人と言うだけで、なぜそこまで持ち上げねばならないのか理解に苦しむ。チャンピオンであるヘンダーソンの扱いが悪すぎるが、これはDSEの方針なのか放送局の勝手なやり口なのか。チャンピオンは、それに相応しい扱いをするべきだ。試合はヘンダーソンが打撃を的確に当て、きっちりと判定をものにしたが、やはり衰えは隠しようも無い。スタミナ面はもちろん、今回の試合では体のバランスの悪さも目に付いた。もしこれがヘンダーソンの不調などでは無く、力が落ちて来ている事に由来するのならば、ヘンダーソンは次回の武士道から始まるウェルター級GPで敗戦は避けられないだろう。
第十一試合
マーカス・アウレリオ ○-× 五味 隆典
1R 4分34秒 肩固め
この試合に関してはあちらこちらで語られているので、今更自分がどうこうと言うまでも無いだろう。ただ、五味のモチベーションについては色々と言われていたが、実際に試合を見てモチベーション一つでここまでパフォーマンスが変化するものなのかと驚いた。機会があれば、モチベーションについては書く予定。
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第六試合
パウロ・フィリオ ○-× ムリーロ・ニンジャ
判定 3-0
フィリオは前評判通りの強さを発揮、特に押さえ込みでは上手さを見せ付けた。最初はニンジャが良く動くので苦労していたようだが、逃げようとしても喰らい付き続けるしつこさは特筆もの。途中でニンジャが失速してからは完全に試合を支配したが、ニンジャに関しては事前の懸念が的中した。中盤で急激にスタミナが切れて動きが悪くなったが、まるで別人の試合を見ているかのようだった。やはり無理な減量の影響と見て間違いは無いだろう。今後もウェルターに参戦することを考えているらしいが、適正体重を考えるとやはり厳しい。本来持っている能力が発揮できないのならば、一日も早くミドルに戻るべきだろう。フィリオはパワーと技術を併せ持っており、打倒ヘンダーソンの最有力候補で間違い無い。
第七試合
郷野 聡寛 ○-× キム・デウォン
1R 9分 腕ひしぎ逆十字固め
序盤、コーナーで連続でパウンドを受ける郷野の姿を見て少し焦ったが、その攻撃を受けている郷野が落ち着いて対処していたので安心して見る事が出来た。試合後のインタビューで郷野は展開に満足していなかったようだが、自分の評価は逆。あれだけ一方的に攻め続けられた状態を凌いだことで、郷野のディフェンスを再評価した。格闘技においては攻撃側が判定で評価されるが、そもそも相手の攻撃を一方的に受け続けてそれを防ぎきるというのは、相手よりも実力が有る事の証明とも言える。キムはグラウンドで下になってから何も出来ず、経験と対応力の無さを露呈。
第八試合
フィル・バローニ ○-× 近藤 有己
1R 25秒 KO
正面からの殴り合いでは、やはりパワーの有るバローニに分が有るとは言え、ここまであっさり近藤が敗北するとは完全に予想外。ヘンダーソン戦や中村戦は微妙な判定の末の敗戦だったが、今回は言い訳も出来ない。階級を落とした結果がこれでは、ファンも本人も納得できないだろう。PRIDEのリングではなかなか結果を出せないまま出場してきたが、勝利を求められたこの試合で完敗してしまっては、そろそろ厳しくなってくるか。近藤は聞くところによると、海外にトレーニングに行くらしいが、国内では自分よりも実力で勝る相手との練習の機会も少ないであろうから、より良い練習環境で一回り大きくなって帰って来て貰いたい。
第九試合
美濃輪 育久 ○-× ジャイアント・シルバ
1R 2分23秒 TKO
この試合に美濃輪が勝ったからと言って、無差別級GPに出場しても良いという事にはならないと思うが。最初から美濃輪を無差別級GPに出場させる口実として設定された試合なのか。ただ、この日の武士道に限った話で見るならば、美濃輪が勝って会場が盛り上がったという事で良しとしたい。
第十試合
ダン・ヘンダーソン ○-× 三崎 和雄
判定 3-0
実況が必要以上に三崎に肩入れしていた為、視聴していて感じが悪かった。日本人と言うだけで、なぜそこまで持ち上げねばならないのか理解に苦しむ。チャンピオンであるヘンダーソンの扱いが悪すぎるが、これはDSEの方針なのか放送局の勝手なやり口なのか。チャンピオンは、それに相応しい扱いをするべきだ。試合はヘンダーソンが打撃を的確に当て、きっちりと判定をものにしたが、やはり衰えは隠しようも無い。スタミナ面はもちろん、今回の試合では体のバランスの悪さも目に付いた。もしこれがヘンダーソンの不調などでは無く、力が落ちて来ている事に由来するのならば、ヘンダーソンは次回の武士道から始まるウェルター級GPで敗戦は避けられないだろう。
第十一試合
マーカス・アウレリオ ○-× 五味 隆典
1R 4分34秒 肩固め
この試合に関してはあちらこちらで語られているので、今更自分がどうこうと言うまでも無いだろう。ただ、五味のモチベーションについては色々と言われていたが、実際に試合を見てモチベーション一つでここまでパフォーマンスが変化するものなのかと驚いた。機会があれば、モチベーションについては書く予定。
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by moonemblem
| 2006-04-10 22:45
| PRIDE