2007年 03月 15日
3試合決定/PRIDE.34カード発表
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▼ライト級ワンマッチ
青木真也(日本/パラエストラ東京)
VS
ブライアン・ローアンホー(オランダ/レッドデビル)
▼ミドル級ワンマッチ
ソクジュ(カメルーン/チームクエスト/アフリカ支部)
VS
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
▼ウェルター級ワンマッチ
瀧本 誠(日本/吉田道場)
VS
ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
遅れていたPRIDE.34のカードがようやく発表された。大会チケットは既に一般発売され、観戦ツアーの申し込みも受け付けているにもかかわらず、試合は全く決まっていないという歪な状態だった訳だが、これでファンの不満も少しは解消されるか。DSEのカード発表の遅さは相変わらずなのだが、大会まで既に1ヶ月を切っているため、残るカードの決定も迅速に行って貰いたい。それでは、今回発表された試合について、簡単に感想を述べてみる。
まず青木対ローアンホー。PRIDE初登場となるローアンホーだが、かつてリングスに出場していた選手。そのリングス時代には村浜武洋や須藤元気との対戦が行われており、両試合とも1Rでサブミッションによる一本負けを喫している。PRIDEニュースでは「急成長を遂げている」と期待感を煽っているが、正直に言うとその実力は疑問。復帰後は連勝しているようだが、対戦相手はいずれも実力・実績の有る相手では無い。また青木に関して言えば、2月に修斗の防衛戦を行い、5月にはライト級GPへの出場が確実視されており、そうなれば約3ヶ月の間に3試合というハイペースで試合を行う過密日程となる。またDSEとしては、ライト級GPの前に青木に怪我をされるのは避けたいはず。こうした状況から考えると、このマッチメイクは青木の顔見せのための試合、もしくは調整試合として位置付けられているのではないかと推察される。だとすればローアンホーは、青木の勝利のために用意された噛ませ犬であろうか。いずれにせよ青木にはGPに向けて、綺麗な形で一本勝ちを飾る事を期待したい。
次にソクジュ対アローナ。先のラスベガス大会で衝撃的なPRIDEデビューを果たしたソクジュだが、榊原社長が明言していた通り今回も参戦が決定した。だが対戦相手はヒカルド・アローナと、ソクジュにとっては厳しいマッチメイクが続く。ソクジュの対ホジェリオ戦での秒殺勝利については、一部のファンの間で単なるラッキーパンチではないかとの声がある。この試合に対する評価はさて置き、わずか23秒という短時間では、確かにソクジュの実力を判断するのは困難である。そのため今回の試合が恰好の判断材料となるだろう。アローナに勝利するのは容易ではないが、もしソクジュが勝ったならば、一気にミドル級トップクラスの選手としての地位を不動のものにする事が出来るため、この試合がソクジュにとっての正念場となる。一方のアローナにとっては、この試合は通過点に過ぎない。王座からシウバが陥落し、ミドル級戦線が激しく動いている現在、再度のベルトへの挑戦のためには落とせない試合だ。特に次期挑戦者と目されていたホジェリオがソクジュ戦の敗北により、現在は挑戦者指名争いから一歩後退した印象がある。同じチームに所属する選手間で、挑戦権を巡って競い合う形にもなっているが、アローナとしてはここで勝利して差を付けておきたいところだ。
最後に瀧本対ガレシック。最初に厳しい事を言わせて貰うが、瀧本は菊田戦・ムサシ戦と続けざまに不甲斐無い試合を行っており、PRIDEに出場すること自体が疑問だ。吉田道場の同僚である小見川や村田は、club DEEPなどローカルレベルの大会でも試合経験を重ねているのに対し、瀧本はPRIDEに出場し続けている。瀧本は自らの身の丈に合ったレベルの大会に出場するべきではないのか。DSEがなぜ瀧本を使うのか自分は理解に苦しむのだが、瀧本が使われる理由としては次のような可能性が考えられる。
①契約が残っている ②金メダリストとしてのネームバリューとコネ ③DSEの気の迷い
現実的に考えると①の可能性が高いのではないかと思うが、だとすれば今回の試合は契約消化のために組まれた試合という事になるか。さて対するガレシックだが、PRIDEの公式ブログなどで参戦を待ち望む声が高かったが、遂にPRIDEのリングに登場となる。ガレシックはアグレッシブなファイトスタイルと打撃での高い能力を持っており、PRIDEの舞台での活躍が期待される。PRIDEでは初参戦となる選手に対し、実績の有る強豪選手との対戦を組むという厳しいマッチメイクが多い。だが今回は瀧本がPRIDE初戦の相手として選ばれており、これはガレシックに対して配慮の有るマッチメイクであると言えるだろう。私は先程、瀧本の起用に対して苦言を呈したが、瀧本もそれほど悪くは無いかもしれない。少なくとも、今回の試合に限ってのみ言うならば。
最近は色々と忙しかったため、すっかり更新をサボってしまいました。今後も更新ペースは遅くなるかも知れませんが、続けていこうと思います。さて明日は修斗の公式戦がありますが、東京まで見に行く予定ですので、会場から携帯で結果を速報しようと思います。
青木真也(日本/パラエストラ東京)
VS
ブライアン・ローアンホー(オランダ/レッドデビル)
▼ミドル級ワンマッチ
ソクジュ(カメルーン/チームクエスト/アフリカ支部)
VS
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
▼ウェルター級ワンマッチ
瀧本 誠(日本/吉田道場)
VS
ゼルグ“弁慶”ガレシック(クロアチア/チーム・トロージャン)
遅れていたPRIDE.34のカードがようやく発表された。大会チケットは既に一般発売され、観戦ツアーの申し込みも受け付けているにもかかわらず、試合は全く決まっていないという歪な状態だった訳だが、これでファンの不満も少しは解消されるか。DSEのカード発表の遅さは相変わらずなのだが、大会まで既に1ヶ月を切っているため、残るカードの決定も迅速に行って貰いたい。それでは、今回発表された試合について、簡単に感想を述べてみる。
まず青木対ローアンホー。PRIDE初登場となるローアンホーだが、かつてリングスに出場していた選手。そのリングス時代には村浜武洋や須藤元気との対戦が行われており、両試合とも1Rでサブミッションによる一本負けを喫している。PRIDEニュースでは「急成長を遂げている」と期待感を煽っているが、正直に言うとその実力は疑問。復帰後は連勝しているようだが、対戦相手はいずれも実力・実績の有る相手では無い。また青木に関して言えば、2月に修斗の防衛戦を行い、5月にはライト級GPへの出場が確実視されており、そうなれば約3ヶ月の間に3試合というハイペースで試合を行う過密日程となる。またDSEとしては、ライト級GPの前に青木に怪我をされるのは避けたいはず。こうした状況から考えると、このマッチメイクは青木の顔見せのための試合、もしくは調整試合として位置付けられているのではないかと推察される。だとすればローアンホーは、青木の勝利のために用意された噛ませ犬であろうか。いずれにせよ青木にはGPに向けて、綺麗な形で一本勝ちを飾る事を期待したい。
次にソクジュ対アローナ。先のラスベガス大会で衝撃的なPRIDEデビューを果たしたソクジュだが、榊原社長が明言していた通り今回も参戦が決定した。だが対戦相手はヒカルド・アローナと、ソクジュにとっては厳しいマッチメイクが続く。ソクジュの対ホジェリオ戦での秒殺勝利については、一部のファンの間で単なるラッキーパンチではないかとの声がある。この試合に対する評価はさて置き、わずか23秒という短時間では、確かにソクジュの実力を判断するのは困難である。そのため今回の試合が恰好の判断材料となるだろう。アローナに勝利するのは容易ではないが、もしソクジュが勝ったならば、一気にミドル級トップクラスの選手としての地位を不動のものにする事が出来るため、この試合がソクジュにとっての正念場となる。一方のアローナにとっては、この試合は通過点に過ぎない。王座からシウバが陥落し、ミドル級戦線が激しく動いている現在、再度のベルトへの挑戦のためには落とせない試合だ。特に次期挑戦者と目されていたホジェリオがソクジュ戦の敗北により、現在は挑戦者指名争いから一歩後退した印象がある。同じチームに所属する選手間で、挑戦権を巡って競い合う形にもなっているが、アローナとしてはここで勝利して差を付けておきたいところだ。
最後に瀧本対ガレシック。最初に厳しい事を言わせて貰うが、瀧本は菊田戦・ムサシ戦と続けざまに不甲斐無い試合を行っており、PRIDEに出場すること自体が疑問だ。吉田道場の同僚である小見川や村田は、club DEEPなどローカルレベルの大会でも試合経験を重ねているのに対し、瀧本はPRIDEに出場し続けている。瀧本は自らの身の丈に合ったレベルの大会に出場するべきではないのか。DSEがなぜ瀧本を使うのか自分は理解に苦しむのだが、瀧本が使われる理由としては次のような可能性が考えられる。
①契約が残っている ②金メダリストとしてのネームバリューとコネ ③DSEの気の迷い
現実的に考えると①の可能性が高いのではないかと思うが、だとすれば今回の試合は契約消化のために組まれた試合という事になるか。さて対するガレシックだが、PRIDEの公式ブログなどで参戦を待ち望む声が高かったが、遂にPRIDEのリングに登場となる。ガレシックはアグレッシブなファイトスタイルと打撃での高い能力を持っており、PRIDEの舞台での活躍が期待される。PRIDEでは初参戦となる選手に対し、実績の有る強豪選手との対戦を組むという厳しいマッチメイクが多い。だが今回は瀧本がPRIDE初戦の相手として選ばれており、これはガレシックに対して配慮の有るマッチメイクであると言えるだろう。私は先程、瀧本の起用に対して苦言を呈したが、瀧本もそれほど悪くは無いかもしれない。少なくとも、今回の試合に限ってのみ言うならば。
最近は色々と忙しかったため、すっかり更新をサボってしまいました。今後も更新ペースは遅くなるかも知れませんが、続けていこうと思います。さて明日は修斗の公式戦がありますが、東京まで見に行く予定ですので、会場から携帯で結果を速報しようと思います。
by moonemblem
| 2007-03-15 18:55
| PRIDE