2006年 11月 03日
PRIDE武士道-其の十三- 予想(上)
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前田 吉朗 ○-× ジョー・ピアソン
ピアソンはグラウンドを主体とする選手で、三角絞めやアームバーでの一本勝ちを数多く記録しており、極めの力が強い。しかし、今まで勝利した対戦相手の大部分はローカルレベルの選手で、MMAでの経験・実績が少ない相手も多い。またある程度以上の実力を有する選手には、得意とするグラウンドで一本を奪われるなどの敗戦もある。こうした事から考えると、その実力は世界のトップクラスとは明らかに差があると言える。対する前田はストライカーでありながら、寝技を凌ぐ技術を持っており、グラップラー相手には相性が良い。今回は前田が圧倒して勝利するだろう。ピアソンは武士道に出られるレベルの選手ではないが、今回の出場は所属するミレティッチ・マーシャルアーツのコネによるものではないかと思っているので、さほど期待はしないほうが良いかも知れない。
石田 光洋 ○-× デビッド・ベルクヘーデン
今回の武士道で、この試合が一番分からない。まずベルクヘーデンは修斗ではライトヘビー級、つまり83kg。石田とは2階級の差が有る訳だが、今回の試合の契約体重はどうなっているのか。DSEの発表ではその辺りが明確にされていないが、「本来はPRIDEウェルター級の体格」との記述から、ライト級での試合と推測できる。そうなるとベルクヘーデンは大幅な減量を行う事になるが、無理な減量は選手の力を大きく削ぎ落としてしまう。しかし減量が成功し、良い状態をキープしたとすれば、石田にとっては極めて厄介だ。外国人には計量から試合当日までの僅かな時間で、体重を戻す選手が多い。そうなると石田は体格・体重ともに階級が上の相手と戦う事になり、この差が大きく影響してくるはず。石田は得意のタックルからパウンドという勝ちパターンに持ち込めなければ脆いが、階級が上の選手を寝かせ、尚且つ押さえ込み続ける事が出来るか。ベルクヘーデンの状態次第で、試合の結果は大きく変わると思う。
菊田 早苗 ○-× ジョン・フランソワ・レノグ
寝技の菊田対打撃のレノグという分かりやすい構図の試合。レノグは近藤有己との試合に引き分けて一気に知名度を得た。この試合では距離を取り下がるレノグを近藤が捕まえられなかったのだが、あまり前に出ないレノグの姿勢に一部では不満の声も上がった。しかし圧力を掛けて前に出続ける近藤を、レノグがかわし切ったのも事実。長い手足から繰り出されるリーチのある打撃は、組み付きたい菊田にとって大きな邪魔になる。更に菊田のテイクダウン能力は高くは無いので、下手をすればテイクダウンを凌がれつつ、長時間スタンドで守勢に立たされる可能性もある。だが一度グラウンドに持ち込めば、菊田が圧倒的に有利。レノグは長いリーチを生かしたパウンドを使うので、菊田が引き込みから展開を作る際には注意したいところだが、逆にそれさえ注意すればレノグのグラウンド技術自体は高くないため、菊田が試合を支配するはず。距離を維持しながらスタンドで勝負したいレノグに対し、菊田がグラウンドに持ち込めるかどうかが勝負の分かれ目となる。
ムリーロ・ブスタマンチ ○-× ユン・ドンシク
一戦ごとに成長を見せ、評価も高くなってきているドンシクに期待したいが、ファンなら知っている通りブスタマンチもかなりの実力者。総合格闘家としてのバランスではブスタマンチが優れる。両者ともグラウンドで本領を発揮する選手で、奇しくも共にランページのパワーをグラウンドでいなした高い技術を持つ。ドンシクも総合への適応が進むが、総合での経験と言う点では明らかにブスタマンチが上。またスタンドでもボクシングテクニックを有するブスタマンチが主導権を握ると見る。ドンシク側が有利な点としては、スタミナが挙げられる。年齢的な問題もありブスタマンチにはスタミナ面で不安がある。この試合は長期戦になる可能性が高いと思うが、試合の終盤になってスタミナが影響するか。
ルイス・ブスカペ ○-× 帯谷 信弘
恐らくは試合の大部分の時間が、グラウンドで展開されると予想する。通常ブスカペが取る戦術としては、タックルから執拗なまでに絡み付き、組み付いてからは捕らえる箇所を変えながらテイクダウンするまでしつこく食い下がる。帯谷は腰が強いが、突き放してスタンドを維持するのは厳しい。グラウンドになってしまえば、技術で上回るブスカペの時間となる。帯谷がトップを取ったとしても、ブスカペの固いガードを破って、有効打を打ち込むのは難しい。帯谷としてはスタンドでの打撃戦、もしくはグラウンドで上を取ってからパウンドで攻めるという展開が望ましく、圧力を掛けて正面から潰したいところだが、ブスカペを相手に自分の展開を作る事がどれだけ出来るか。小回りの利かない帯谷に対し、ブスカペは器用に動き回る。ブスカペが有利なポジションを確保しながら、帯谷の持ち味を封じ込むだろう。
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ピアソンはグラウンドを主体とする選手で、三角絞めやアームバーでの一本勝ちを数多く記録しており、極めの力が強い。しかし、今まで勝利した対戦相手の大部分はローカルレベルの選手で、MMAでの経験・実績が少ない相手も多い。またある程度以上の実力を有する選手には、得意とするグラウンドで一本を奪われるなどの敗戦もある。こうした事から考えると、その実力は世界のトップクラスとは明らかに差があると言える。対する前田はストライカーでありながら、寝技を凌ぐ技術を持っており、グラップラー相手には相性が良い。今回は前田が圧倒して勝利するだろう。ピアソンは武士道に出られるレベルの選手ではないが、今回の出場は所属するミレティッチ・マーシャルアーツのコネによるものではないかと思っているので、さほど期待はしないほうが良いかも知れない。
石田 光洋 ○-× デビッド・ベルクヘーデン
今回の武士道で、この試合が一番分からない。まずベルクヘーデンは修斗ではライトヘビー級、つまり83kg。石田とは2階級の差が有る訳だが、今回の試合の契約体重はどうなっているのか。DSEの発表ではその辺りが明確にされていないが、「本来はPRIDEウェルター級の体格」との記述から、ライト級での試合と推測できる。そうなるとベルクヘーデンは大幅な減量を行う事になるが、無理な減量は選手の力を大きく削ぎ落としてしまう。しかし減量が成功し、良い状態をキープしたとすれば、石田にとっては極めて厄介だ。外国人には計量から試合当日までの僅かな時間で、体重を戻す選手が多い。そうなると石田は体格・体重ともに階級が上の相手と戦う事になり、この差が大きく影響してくるはず。石田は得意のタックルからパウンドという勝ちパターンに持ち込めなければ脆いが、階級が上の選手を寝かせ、尚且つ押さえ込み続ける事が出来るか。ベルクヘーデンの状態次第で、試合の結果は大きく変わると思う。
菊田 早苗 ○-× ジョン・フランソワ・レノグ
寝技の菊田対打撃のレノグという分かりやすい構図の試合。レノグは近藤有己との試合に引き分けて一気に知名度を得た。この試合では距離を取り下がるレノグを近藤が捕まえられなかったのだが、あまり前に出ないレノグの姿勢に一部では不満の声も上がった。しかし圧力を掛けて前に出続ける近藤を、レノグがかわし切ったのも事実。長い手足から繰り出されるリーチのある打撃は、組み付きたい菊田にとって大きな邪魔になる。更に菊田のテイクダウン能力は高くは無いので、下手をすればテイクダウンを凌がれつつ、長時間スタンドで守勢に立たされる可能性もある。だが一度グラウンドに持ち込めば、菊田が圧倒的に有利。レノグは長いリーチを生かしたパウンドを使うので、菊田が引き込みから展開を作る際には注意したいところだが、逆にそれさえ注意すればレノグのグラウンド技術自体は高くないため、菊田が試合を支配するはず。距離を維持しながらスタンドで勝負したいレノグに対し、菊田がグラウンドに持ち込めるかどうかが勝負の分かれ目となる。
ムリーロ・ブスタマンチ ○-× ユン・ドンシク
一戦ごとに成長を見せ、評価も高くなってきているドンシクに期待したいが、ファンなら知っている通りブスタマンチもかなりの実力者。総合格闘家としてのバランスではブスタマンチが優れる。両者ともグラウンドで本領を発揮する選手で、奇しくも共にランページのパワーをグラウンドでいなした高い技術を持つ。ドンシクも総合への適応が進むが、総合での経験と言う点では明らかにブスタマンチが上。またスタンドでもボクシングテクニックを有するブスタマンチが主導権を握ると見る。ドンシク側が有利な点としては、スタミナが挙げられる。年齢的な問題もありブスタマンチにはスタミナ面で不安がある。この試合は長期戦になる可能性が高いと思うが、試合の終盤になってスタミナが影響するか。
ルイス・ブスカペ ○-× 帯谷 信弘
恐らくは試合の大部分の時間が、グラウンドで展開されると予想する。通常ブスカペが取る戦術としては、タックルから執拗なまでに絡み付き、組み付いてからは捕らえる箇所を変えながらテイクダウンするまでしつこく食い下がる。帯谷は腰が強いが、突き放してスタンドを維持するのは厳しい。グラウンドになってしまえば、技術で上回るブスカペの時間となる。帯谷がトップを取ったとしても、ブスカペの固いガードを破って、有効打を打ち込むのは難しい。帯谷としてはスタンドでの打撃戦、もしくはグラウンドで上を取ってからパウンドで攻めるという展開が望ましく、圧力を掛けて正面から潰したいところだが、ブスカペを相手に自分の展開を作る事がどれだけ出来るか。小回りの利かない帯谷に対し、ブスカペは器用に動き回る。ブスカペが有利なポジションを確保しながら、帯谷の持ち味を封じ込むだろう。
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by moonemblem
| 2006-11-03 23:46
| PRIDE